2014年2月アーカイブ

2014年2月12日

タブレット読書の弱点

最近、タブレットで読書することが増えてきたのだが、ひとつ、読書する上でのタブレットの弱点に気づいた。
「読み物」ならOK、「参照」ならOKなのだが、「じっくり読み込んで研究」したいときに思考が狭まってしまう気がするのだ。
全体像をつかむ読み方をしたいなら、印刷物に軍配が上がる。
なぜなんだろう。
物事を俯瞰してみたいとおもったら、「一覧」にするのが一番だ。
ほんとうは文章も、1ページにまとめられるのならそれがいちばん、俯瞰するにはいい。
でも長い文章だとそうはいかないから、次善の策として、冊子の形にすることで、ページをめくって文章全体をすばやく読めるようになっている。
それをタブレットで読もうとするとどうなるか。
タブレットは、次次とページをめくっていくには便利だ。でもそれ以外の読み方をするのにはまだまだ不便だ。
「ページ番号まではわからないんだけど数十ページ前にあんなこと書いてあったからもう一回確認したい」という時とか、「このページとあのページを見比べて比較してみたい」とか、「どうしてこういう記事構成になっているのか分析したい」というようなときに、印刷物をめくるのに比べて動作が複雑だったり遅かったり、しかもみつけにくいので、思考が分断される。
思いついたことを書き込んだり、キーワードに印をつけるのも、印刷物なら思いついたままのスピードで書き込めるのだが、タブレットだと書き込むにもいちいち複雑な操作が必要になるためやっぱり思考が分断される。
やはり、「じっくり読む」のであれば、紙の印刷物に、がんがん書き込みながら読むのがよいのではないかという気がしている。
現時点のタブレットでは、そのほうがよく学べそうだ。