« 子どもをあやしながら、空いている耳で情報収集 | ホーム | 電気機器に子守をさせることの是非その2「じっとしててくれる」 »
2015年8月27日
電気機器に子守をさせることの是非その1「テレビは庭がわり」
子どもを持つ前は、テレビなどの電気機器に子守をさせることは、なるべくしないほういいんじゃないかなと思っていたが、パパになってみると、その見方がいくらか変わった。
特に、27㎡という狭い家で子守をするには、やっぱりそういうものが必要なのではないかと思う。
赤ちゃん、そして1歳児は起きているときはほとんどじっとしていない。ハイハイやよちよち歩きでウロウロし、まわりのいろいろなものを触ったり、口に入れたり。そうして、五感に刺激を与え、感覚を養っていくのだと思うし、そうあってほしい。
でもそういうときは大人が見張っていないといけない。時期によっては一瞬たりとも目を離してはいけない。様々な物理的危険や衛生的危険にさらされないよう見張っていなければいけない。大きいものを飲み込まないか、きたないものをなめたりしないか、物が倒れてこないか、段差で怪我をしないか、テーブルの角に目をぶつけないか、などなど挙げればきりがない。
もちろんなるべく危険の少ない環境整備は重要だ。刃物のある棚は開かないようにロックをつけるとか、重いものは落ちにくい所に置くとか、物をなるべく立てかけないとか、コンセントにカバーをするとか、これも挙げればきりがない。しかし、いくら環境を整備しても、見張らなくていいことにはならない。予想外の危険もあるからだ。このことは経験を通して本当に思い知らされた。
そうやってウロウロできるエリアが狭いと、子どもには刺激が足りないようだ。その分、子守する人(主に親)への負担が増える。意識的に刺激を与えなければいけない。手あそびとか、おもちゃをもてあそぶとか、歌うとか踊るとか・・・
広ければ、広いスペース自体が刺激になる。思いっきりハイハイしたり歩いたりしてそれだけでも楽しむようだ。うちは男の子だからかな。外だったら風も吹くし、鳥も飛ぶ、それを見るのも楽しそう。
でも狭いとそういう刺激も少ない。部屋にあるものなどたかがしれている。おチビちゃんは、より楽しそうなものを求めて、手当り次第に触る。より楽しそうなものは、親にとってはあまり触ってほしくないことが多い。ケータイとか、タブレットとか・・・
例えば広い一軒家で、庭にちょっとした草っぱらがあったりするのなら、電気機器に子守をさせる必要はグッと減るのかもしれない。でも狭い部屋しかないんだったら、電気機器による子守をしないと、パパとママだけではとても、体がもたない。
うちの妻が興味深いことを言った。「テレビは庭がわりだ」と。
確かに。と思った。