はんぺん太郎です。
ハンバーガーショップに入ろうとすると、おいしそうな、新発売のバーガーの写真がでかでかと貼ってあり、食欲が一気にピークに達する、という経験はありませんか。
わたしはよくあります。
このあいだもそんな経験をしまして、すぐにそのバーガーを注文しました。
食べてみたら、確かにおいしい。でも少し落ち着いたところで、このバーガーにいくら払ったっけ?と考えてみました。
490円か・・・・うーん。
バーガー一個にそれだけ払うのなら、それに見合った感動があってもよさそうだが、そこまでではありません。
というかよく考えたら、2つのバンズの中にハンバーグにトマトやレタス、それに目玉焼きが入っているという、どこにでもありそうなバーガーではないか!
もちろん、ソースなどに工夫が加えられているのだろうけど。
でも、まんまとのせられて買ってしまった感がぬぐえませんでした。同じものを、パッケージを変え、少しの工夫だけ加えてあることで、購買意欲がぐんと上がってしまったという。しかもあのポスター。ポスターが大きいとおいしそうにみえて、なんだか食べたくなる。
それだけの値段設定ができるということは、きっと他の人も乗せられて買っているのでしょう。
ハンバーガーはたいていは工夫に限界があるでしょうし、みんなは実はスタンダードなものを欲しがっています。たとえば「さんまバーガー」があってもあまり売れなさそうです。だからそういうものは作る人はたぶんいないわけです。
やっぱり、ハンバーグとレタスにトマト、ピクルス、目玉焼き、そのへんが王道なのではないでしょうか。店にくるひとはそういうものが食べたくて来るのです。
でも種類が1つか2つしかなかったら新鮮味がなくて飽きられる。でもそんなに斬新なものは出せない。ということで、かっこいいネーミングなどの新しいパッケージにして、少しの工夫をくわえ、「新発売!」と言って、食欲をそそる大きなポスターを貼ることで、みんなの欲求を満たしているわけです。
缶コーヒー業界にも似ていますね。
だから「新発売」と書いてあったら、「ほんっっとうに『新』発売なのだろうか」と考えてみる必要があります。
もっと安い値段で似たようなものが食べられるのなら、それにするほうが賢明ではないでしょうか。
でももちろん、そこまで考えた上で、それでも食べたい気持ちがかわらないようであれば、「このバーガーにこの値段を払っても食べたい」という自分の気持が確認されているわけですから、時には食べてみるのも良いと思います。