過電流継電器（CR）と、地絡継電器（GR）

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高圧回路に不可欠なのは、過電流継電器と、地絡継電器です。
過電流継電器（CR）

過電流継電器の働きは、一般家庭などによくついている、ブレーカーと同じようなものです。

つまり「電流がたくさん流れ過ぎたら切る」ということです。

ただ、高圧なので、機能が高くなっています。

ブレーカーというのは、「何アンペアが何秒流れたら切る」という基準が決まっています。一般家庭の普通のブレーカーは、使う人が基準を調節することはできません。

しかし過電流継電器には、２パターンの基準をいじれるツマミがついています。

「瞬時」と「限時」です。

「何アンペア流れたら即座に切る、でも、何アンペアなら何秒待ってから切る」というところを、ツマミをまわすなどして調節できるようになっています。

地絡継電器（GR）

地絡継電器は、回路でなく、アースに電流が流れすぎた時に切れます。

「何アンペアだと切れる」ときまっています（確か調節もできます）。

なぜ必要なのでしょうか。

アースは、感電を防ぐために必要不可欠です。漏電が起きたとき、そこに触った人間の体に電気が流れてしまう前に、地球にその電気を逃がしてくれるからです。

しかし、地球に電気が流れすぎてしまうのも問題です。地球を通してお隣り近所にも電気が行ってしまう危険があるからです。

だから、アースにたくさん電気が流れると、地絡継電器を使って、回路が切れるようになっているのです。