サーマルリレーのトリップ・リセットボタン

[PR]

サーマルリレーのトリップ・リセットボタン

富士電機 [TR-0N 9A] 標準形サーマルリレー TR0N9A【5250円以上送料無料】【おしゃれ おすすめ】【RCP】【最安値挑戦 セール】

価格:1,617円
(2013/9/16 18:30時点)

サーマルリレーには、トリップボタンとリセットボタンがあります。

上記広告の画像(クリックするとより拡大画像が見れます)を見てもそれがわかります。

正面についている大きなボタンがリセットボタンで、その右横に小さく付いているのがトリップボタンです。

それぞれ、押すとどんなことが起こるのでしょうか。

トリップボタン(右)を押すとB接点が切れる

モーターが回っている時にトリップボタンを押すと、正しく配線してあれば、モーターをストップさせることができます。

トリップボタンを押すと、95-96のb接点がOFF(開)になるからです。

(それと同時に97-98のa接点がONになります。また、サーマル内部の主回路が切れるわけではありません。)

現場では、トリップボタンをわざと押すということは、テスト以外にはあまりないでしょう。だから押しにくい形になっているわけで。

普通は、モーターに過電流が流れることでサーマルリレーが自分でトリップし、トリップボタンは勝手に引っ込みます。そのようにモーターが焼けないよう保護しているわけです。

リセットボタン(前面)を押すとB接点が入る

サーマルリレーが作動してトリップした状態から復旧させたいときは、リセットボタンを押します。

リセットボタンを押すと、95-96のb接点がON(閉)になります。正しく配線してあれば、モーターを回せる状態に戻ります。

(同時に97-98のa接点がOFFになります。リセットボタンを押すことによる、サーマルリレー内部の主回路へ直接の影響はありません。)

現場では、モーターの異常を取り除き、安全に再運転できそうだという確信を得てから、リセットボタンを押します。そうしないとまたトリップしてしまいますから。

リセットボタンを押すことで、回路が「非常停止」から「正常状態」に戻るということです。

リセットボタンを押すと「カチッ」といって、、トリップボタンが元通りに、飛び出した状態に戻ります。

正しく配線してはじめてサーマルリレーが生きる

何度か「正しく配線してあれば」と書いたように、ただサーマルリレーをつけるだけでは、サーマルリレーは作動しません。

サーマルリレーは95-96or97-98の接点を入切してくれるだけ(主回路を直接切ってくれるわけではない)ですから、電磁接触器の操作コイルの回路が、それらの接点を経由するように組む必要があります。

そうしてはじめて、サーマルリレーは作動します。

配線の例は、こちら「電磁開閉器の配線」をご覧ください。

モーター修理完了時の注意。トリップボタンがきちんと飛び出しているか確認すべし

モーター修理の過程で、リセットボタンとかトリップボタンとかいろいろ押すことがあると思います。

しかし、最後にしっかり確認が必要です。

「最終的にトリップボタンがきちんと飛び出しているかどうか」これを確認しないといけません。

もし飛び出していなければ、リセットボタンを押すことで、トリップボタンが飛び出します。

「すべて正常に直したのになんでモーターがまわらないんだ!!!」と悩んでいたら、リセットボタンを押すのを忘れていただけだった、という経験は、私にもあります。

リセットボタンは何度押しても大丈夫ですから、不安であれば押しましょう。

というわけで最後に必ず、トリップボタンがきちんと飛び出しているかどうか確認しましょう。