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中学生への教え方研究所

〜数学の家庭教師〜

中学生に数学を教えることに、真剣に取り組んでいる人のためのサイトです。プロ副業家庭教師としての私自身の経験をもとに、中学生への教え方について考察してみました。

ゆっくりお手本をみせる

ただ、お手本を見せればいいというのではありません。効果的だったやり方をご紹介します。

ゆっくりお手本をみせることで、まるで自分で解いているような感覚を味わってもらう

最初は比較的簡単な問題を用います。

解くお手本を何度も見せます。

同じような問題を何度も、しつこいくらいやってみせるのです。

ポイントは、とてもゆっくりやることです。相手の理解力によりますが、ちょっとゆっくりすぎやしないかな?と思うくらいでやるといいです。

下記のように進めていきます。

実際の方法

「ボクだったらこうやって、…(小休止)…そして、こうやって、…(小休止)…そして、こうだから、…(小休止)…そして、……」と、ゆっくりやる

一つ一つのステップの合間に、相手に発言の間を与える

もし何もいわなければ、ゆっくり次々と進める

何問もとくうちに相手も要領がわかってきて、時々、次になにをするか言ってくるようになる

実は、それがねらい! まるで自分で解いている感覚を味わってもらうのです

そこであせらない。「お、じゃあ、わかったみたいだね、じゃあ自分で解いてみよう」といわない。

さらに何問か、同じように解く。徐々に、こちらの言葉メインでなく、相手の言葉メインで解く感じになってくるよう仕向ける。

しかし、まだあせらずに、同じことを繰り返す。

いつまでやるかというと、相手の発言が、かなり的を得たものになるまで。

そのころには相手も「もう一人でできる!」という気分であろう。

「じゃあ、そろそろ自分でやってみる?」やっと、やってもらう。

大抵は、実際にひとりでやってみると、間違える。しかし、できそうな感じがしているので、やる気を持続できる。

間違えた場合は、また1ステップ戻って、お手本を何度もやればいい。

なぜ効果的か

この方法はなぜ効果的なのでしょうか。

それは、「まるで自分で解いているような感覚を味わえる」ということです。

実際にといているのは家庭教師のあなたですが、そこに生徒を徐々に参加させることによって、生徒はまるで自分で解いているような感覚を味わえます。

「自分の力でやっている!」と感じると、やる気がでやすいものです。

それを辛抱強く繰り返していって、生徒がずいぶんわかってきたところでやっと、完全に自分でやらせれば、「わかった上でやっている」という気持ちでできるので、自信がつくわけです。

この方法にいたった経緯

よく考えてみると今までの私も、数学を勉強するとき、お手本から多くを学んでいました。

先生に考えさせられて学んだというより、先生が解くお手本から学び、そのあと自分で、じっくり考えたことのほうが多いのではないかと思ったのです。

そういう発想から思いついた方法が、この方法です。かなりうまくいっています。

この方法にいたるまでにいろいろ失敗してきました。説明するよりも前に「今までの学んだことからして、次はどう解くと思う?」というような質問ばかりしたり、かなり早い段階で自力だけで解かせたりして、とにかく「考えさせよう」とばかりしてきたのです。

もちろん、それでうまくいけば一番いいのですが、家庭教師を頼むような子はだいたい、脳が数学モードではないので、たいてい難しいです。それで、「わからない、無理だ、苦手だ」という気持ちになり、やる気をなくさせることになることが多いといえます。

それで、この、お手本をゆっくり見せる方法は、とてもいいのではないかと思います。

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