途中式を書きたがらない子
途中式を書きたがらない子がいると思います。途中式も書かずに、質問してくるのです。
「途中式を、書くだけなのに・・・」とこちらは思うわけですが、その子と途中式の間には、見えない壁があるのでしょう。
大人でも、頭がゴチャゴチャになったときに、頭にあることをとりあえず書き出してみると、頭の中が整理されます。
数学の問題を解いている時も同じかもしれません。
問題に向かう→わからない→すぐ人に聞く、という習慣にもよいところはありますが。
問題に向かう→わからない→とりあえず思いついたことを書き出してみる、という習慣も、つけておくと一生役立ちます。
それを勧めてみましょう。
なぜ書きたがらないのでしょう。
とりあえず思いついたことを書き出してみることに不安を覚える人もいます。
「書かれたこと」には心理的に一種の権威がうまれる気がします。あとに残るからです。変えられない気がしてしまいます。
それで、間違ったことを考えることにはさほど抵抗を感じないとしても、間違ったことを書くことにはハードルを感じる人もいます。
それがグチャグチャのメモ書きであったとしてもです。
しかし「仮に書いてみるだけだ」ということを忘れずに、「まちがっていてもいい、仮なんだから」、と意識すれば、書けるようになるのではないかと思います。
あなたの生徒はなぜ途中式を書きたがらないのでしょうか。
上記に書いたような、「書いちゃうと変えられない気がする」という理由でしょうか。それともすぐに答えが出ないと気が済まないところがあるのでしょうか。
それがどんな壁なのか、その子の個性も考えながら見極めましょう。
そうしてはじめて、どうしたら途中式を書いてくれるのかが少し見えてくるかもしれません。
途中式をちゃんと書くことは成績UPへの第一歩ですから、がんばってみてください。
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