機械が壊れた時の対応チェックリスト

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機械系か、電気系か、見極める

機械が壊れたら、まず原因を見極めるのだが、原因は大きく、「機械系」「電気系」に分けられる。

機械系・・・部品が折れているとか、割れているとか、機械の部品そのものの問題。あとけっこう多いのがホコリがたまっていることによる不具合。たまったホコリに邪魔されてセンサーが正常に動かないとか。掃除するだけで直る不具合も少なくない。

電気系・・・工場においてはこちらのほうが多いと思う。スイッチ、ブレーカー、センサー、温度調節器、温度計、電磁接触器、ヒューズ、サーマルリレー、ヒーター、シーケンサーのプログラム、断線、漏電、などなど、ひとつ故障するだけでも機械はちゃんと動かない。

電磁接触器ひとつとっても、動作コイルが内部でだめになっていたり、接点が溶断または摩耗していたり逆にくっついて離れなくなってしまったり、と、様々な故障パターンが考えられる。

原因を切り分ける

どこまでが正常で、どこがおかしいのか、切り分けながら、原因を探していく。

テスターで電圧や電流や抵抗値を測る。その際、原因を切り分けるために、接続されている線を外してその状態で測定したりもする。

モーターだけ回してみるとか、センサーを定位置から外してみるとかいろいろやってみて、どこまでがちゃんと動いていて、どこまでがちゃんと動いていないのかを、なるべく細かく把握すると、原因が見えてくる。

配線が悪い場合もある。どこかで皮が向けて漏電またはショートしているとか。配線を機器から外してスイッチをいれてみて、ブレーカーが落ちたりサーマルが働いたりするようであれば、その可能性が高くなってくる。

シーケンサー図があれば、それも参考になる。どれが入ってどのセンサーが働いたらこれが動く、という情報が載っている。

とりあえず部品を替えてみる、というスタンス

そこまでしても、真因がわからないまま修理をはじめなければならないことはよくある。

複数の原因がからんでいる場合もあるし。

「とりあえずこの部品を替えてみる」というスタンスでやってみる。そのくらいでないと日が暮れてしまう。

修理後に、真因が本当に予想通りだったかを確認

直し終わったら、もう一度電気系も機械系もチェックする。真因が本当に予想通りだったのかを確認すると、実は違っていたということがある。

使った予備部品は忘れずに発注

修理のために部品交換をした場合は、予備の部品を切らさないように、すぐに、発注の手配をする。

予備の部品を切らしてしまうと、次回おかしくなったら、部品が届くまで機械を動かせないということも十分ありうるからだ。