電磁接触器の故障パターン

[PR]

富士電機 [SW-05 SI-AC200V 0.75K KO-AC200V 1A1B] 標準形電磁開閉器(ケースカバーなし) SW05SIAC200V0.75KKOAC200V1A1B【5250円以上送料無料】【RCP1209mara】

価格:3,263円
(2012/11/28 19:43時点)

電磁接触器が壊れたぽいときは

機械の故障の原因を探っていくと、電磁接触器に原因があることがある。

電磁接触器の故障とひとくちにいっても様々なパターンがあるので、ここに記す。

基本認識として、マグネットスイッチは、消耗品だ。入り切りの頻度が激しいほど、そういえる。時々交換するものだと考える必要がある。

電磁接触器があやしいときにまずするのは、電圧や電流、抵抗の計測である。各所正常かどうか見る。それからカバーを開けてみる。

故障のパターンは、接点が溶けてしまっている、接点がくっついてしまっている、動作コイルが故障している、などがある。

電磁接触器の接点のしくみはどうなっているのだろうか。

電磁接触器の接点構成

電磁接触器の前カバーを開けると、接点がある。主回路接点、補助接点など。ここで電流をON/OFFしている。

それぞれの接点は、固定子と可動子からできている。

固定子2つがそれぞれマグネットにねじどめしてあり、その2つの接点を接続する位置に可動子がある。電磁接触器の中のコイルばねの働きで可動子が前後に動き、それによってON・OFFがなされる。可動子自体も、バネになる小さな部品で固定してある。

では、それぞれの故障パターンにどう対応すればいいか見てみよう。

接点が溶けてしまっている

接点が溶けてしまっていることがある。カバーを開ければすぐわかる。

そのときは、接点を交換する。

しかしそれだけではまた同じことになる可能性があるので、なぜ溶けてしまったのか原因を考えてみる。ただの経年劣化であれば、交換だけすればよいことになるが、電磁接触器の先の回路のどこかに異常があって、過電流が流れたのであれば、その異常を直さないと、また同じことになる。

接点がくっついてしまっている

接点の固定子と可動子がくっついて離れなくなってしまっていることもある。これもカバーをあけるとわかるし、できれば何かの方法で、電磁接触器のコイルに電圧をかけたり切ったりしてみるとより確実にわかる。

接点がON/OFFを何千回も何万回も繰り返すうちに、接点の表面に凹凸ができてきて、ある時そこに電流が流れることで、接点同士が溶けてくっつくという場合がある。

電磁接触器の容量が、必要よりも小さめだと、特にこういうことが起こりやすい。

接点のON/OFFが多い場合には特に、できれば電磁接触器の容量には余裕をもたせたほうがよい。大きい電磁接触器をつけるには、それなりのスペースを確保する必要もある。

また、漏電やショートが起きている可能性もある。大電流が流れて、それで接点がくっついてしまったということがありえるわけである。だからその原因を取り除かなければいけない。

切れるべき接点が切れるべきタイミングに切れないと、さまざまな故障を引き起こしかねない。だから接点がくっついてしまった場合は、接点の交換か、全体の交換をすると安心だ。

接点がすり減っている

電流が流れたり流れなかったりするときは、マグネットスイッチの接点がすり減っていることがある。

接点がON/OFFを頻繁に繰り返す場合に起こりやすい。接点の交換で対応。

接点だけを交換するか、本体ごと交換するか

SZ-MC/SC-0 富士電機 電磁開閉器用主接点キット SZ-MC形 SC-0用

価格:1,134円
(2015/1/22 07:48時点)

電磁接触器の故障がわかった場合、その原因を特定していくのだが、接点が溶けているのが原因である場合は、電磁接触器ごと交換するよりも、接点だけ変えたほうが、コスト・時間ともに、小さくてすむ。

もちろん機種によって適合する接点が違うので、接点だけでも売ってくれるかどうか、その機種について調べる必要がある。富士電機は接点だけをインターネットでも売っている機種が多い。

接点を交換するときは、なるべくなら、可動部も固定部も含めて一式、すべて交換してしまうのがベター。ひとつだめになっているということは、他の接点の劣化も時間の問題と思われるので。

しかし、接点だけ変えても、またすぐに壊れてしまうようであれば、操作コイルが不良になっている可能性もあるので、思い切って本体ごと全部を変えてみる。

電源を落とせない時にマグネットスイッチのだめになった接点をみわける測り方
マグネットスイッチ壊れてないけど異音がするなら

マグネットスイッチ、壊れてはいないんだけど、ジィィィィという大きな異音がする、という場合があります。

そういう場合は、故障一歩手前なので、マグネットスイッチ本体を交換するとよいです。

交換用接点が手に入りにくい場合

接点を交換するのが望ましい状態だとしても、交換用接点が手に入りにくいことがある。

なにかの機械に組み込まれているマグネットスイッチだったり。

そういうときは、接点を磨いてみるという手がある。

紙やすりなどで、接点の汚れやよけいな凹凸を取り除くのだ。

昔モノがあまり手に入らない頃はよく行われてたらしい。

そういうときに注意するのは、磨きすぎないこと。磨き過ぎると接点どうしがくっつかなくなってしまうからだ。

コイルが死んでいる場合もある

マグネットコイル生きているかどうかは抵抗を計測。数十から数百オームあればok。