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照明器具にはいろいろあります。
蛍光灯、水銀灯、LEDやハロゲンランプ・・・。
どれを選んだらよいのでしょう。
この記事には照明器具の選定にまつわる個人的な感想を書いていきます。照明器具を取り巻く状況は年々変わっていますが、2014年現在のわたしの感想を書きます。(わたしがよく扱うのは蛍光灯や水銀灯ですのでそちらに偏ると思います)
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蛍光灯は、やはり、「このへんを明るくしたい」という時にとても重宝します。
仕事するときの話ですよ。家でくつろぎたいときは、1秒間に50点滅する蛍光灯は不向きだと思いますが、仕事するときはやっぱり蛍光灯はいいです。
たくさんつければつけるほど強力に明るくなり、かつ、それほどまぶしくないというのがいいです。
水銀灯やLEDやハロゲンランプは、ちょっとでも見つめるとかなり目にきますが、蛍光灯は指向性がないというか、ほんわかしていて、安心です。
価格もリーズナブルです。
「ラピッドスタート形」を選ぶと、点灯管(グローランプ)の交換の手間を省くことができます。
欠点は、振動に弱いことでしょうか。器具の、ランプの両端を装着する部分が、それほど強くないので割れやすいです。振動が多いとだいたい、そこから壊れます。
以前よく見かけた110Wの、長い長い直管の蛍光灯は、今は、生産中止の流れになっているようです。
でも40Wの汎用タイプの蛍光灯は、100Vにも200Vにも対応しているものが増えています。
振動の多い機体等に設置する場合は、直付だと振動がもろに照明器具のボディに伝わってしまうので、鎖などで吊ることによって、あまり振動が伝わりすぎないようにするほうがよいみたいです。でもその鎖もあまり長いと今度は吊った器具の揺れ幅が大きくなりそうなので、鎖の長さを絶妙に短くするとよいのでしょう。
蛍光灯がつかない時の対処方法はこちら→蛍光灯がつかない時
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強力に照らしてくれるのは、やっぱり水銀灯です。
水銀灯の詳しい解説は他の記事に譲ります。→水銀灯の知識
ここでは工場への設置においての選定について述べます。
水銀灯には一般形と反射形(レフランプ)があります。
反射形はどこにどうつけてもまぶしくなりすぎない感じがします。指向性がちょうどいいのでしょうか。でも一般形より割高のようです。
設置場所や照明器具を選ばないと、まぶしすぎてしまうという問題が起こりやすい気がするのは、一般形の水銀灯です。
まぶしいというのは仕事をする上で困ります。野球選手もボールを見失ったりします。
一般形の1000Wをハダカで高い壁に取り付けて斜め上から照らすと、横から見た時にまぶしすぎる感じがします。正面から見るとそれほどでもないのですが。
だから一般形はハダカでつけるのなら、10mとかのかなり高い天井につるすのが、最も良さを活かせるのでしょう。広い範囲にわたって明るくしてくれます。あとは、密閉型のシェード付きの器具に入れると、クリアボードを通した光がちょうどよく拡散し、さほどまぶしくない、かつ、かなり強力な照明となりますので便利です。
密閉型といえば、防爆型の水銀灯というのがあるようです。ちょっとした火花で爆発するおそれのある気体が発生しかねない場所には、スイッチングの火花で恐ろしいことが起きないために、そういうのをつけるのでしょうが、私はそれに関しては触ったことがありません。
あと、基本的なことですが、水銀灯には、安定器がいるタイプといらないタイプのものがあります。バラストレス水銀灯の場合はいりません。
しかしここまで語っておいてなんですが、水銀灯は今後、廃れていくようです。2020年には生産中止になるとか。水銀は人体に有害ですから仕方ありません。ですから新規で器具を購入して取り付けることには、そろそろ慎重になったほうがよいのかもしれません。
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発光ダイオード=Light Emitting Diode=通称LED。
最近は、商店街の照明も、交通信号機も、LEDが増えています。ですから工場でも、きっと増えていくのでしょう。
LEDの特徴は、直流電源を使うことです。ですから本格的な「400W水銀灯相当」とかのLEDは、安定器はもちろんいらないのですが、交流を直流に変換するアダプタを、回路の途中のどこかに取り付けなければなりません。それがいらないタイプは、それが照明器具に内蔵されているということでしょう。
LEDの利点はなんといっても電気代が安いこと。熱もさほど発生しません。
あと瞬断に強いらしいです。というのは、水銀灯は、電気が一瞬でも切れてしまうと、消えてしまって、しばらく点かないのです。その点LEDは瞬断したらその瞬間はもちろん消えますが、電気が来たらまたすぐに点灯します。天井クレーンのように(電車のように)ピンと張ったワイヤに電気をかけてパンタグラフ式に接点をすべらせながら電気を供給する方式だと瞬断が起きやすいので、そういう回路に照明を組み込むのなら、LEDは向いているでしょう。たぶん。
しかしLEDの照明器具やランプは蛍光灯や水銀灯より値が張ります。この記事を書いた時点だと普通の40Wx2灯蛍光灯相当の、LEDと器具のセットだと、従来の蛍光灯の3倍から4倍といったところでしょうか。事業は資本が命ですから、いくら長期的に電気代がかなり安くなるとは言っても、初期投資にたくさんかけるかどうかは、悩む所でしょう。
工場におけるLEDに関してはあまり経験がないのでこれから勉強していきます。LEDは、直接見ると、なんだか無機質なまぶしさを感じて、あまり個人的には惹かれないのですが、でもこれからの時代を背負っていくのでしょう。
最近見かけた、電池式の小さい照明器具は、直管蛍光灯かと思いきや、LEDでした。乳白色の直管の内側の両端から1つずつ中心に向かってLEDがついていて、それが蛍光灯みたいに見えたのです。
だからLEDのまぶしさは、上手に乳白色などのカバーで拡散すれば、付き合っていけるのかもしれません。カバーがついてないのをよく見かけるのは、なぜなんでしょうね。カバーをつけるとしたら同じ明るさを出すのにLEDの数を増やさなきゃいけないから、コストの問題でそうなっているのでしょうか・・・。
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白熱電球は、やはり導入コストが安いのが魅力です。電気代は多少かかりますが・・・
100Vタイプ、200Vタイプと、そろっていますが、白熱電球はすでに生産中止の流れにあるようです。
耐震仕様だったり、小さい電球だったりは、まだいくらか生産しているようです。
長時間つけるというより、ちょっとの時間狭い範囲を明るくしたいときに便利な気がします。
あとは印象として蛍光灯よりも、なんだかあたたかみがある気がします。
デメリットは熱くなることでしょうか。設置場所を選びます。燃えやすいものを近くに置かないほうがいいでしょう。
熱を発生するということはその分無駄にエネルギーが失われているわけですから、長時間広い場所を明るくするのなら、蛍光灯などを使ったほうが電気代も安くつくでしょう。
(最近は電球型蛍光灯といって、電球のレセプタクルにつけられる、電球のような形状の蛍光灯もあります。)
あとはまぶしいという点が上げられます。場合によっては、シェードを取り付けることでまぶしさを軽減する必要があるかもしれません。
でももう白熱球を見ることもなくなっていくのでしょう。
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